太鼓の達人にはまる人
息子は太鼓の達人というゲームがとても好きだ。
どれくらい好きかというと、暇さえあれば「ドドカカッ・・ドドカカッ・・連打―――!!」と口ずさむほど好きだ。これを無意識に言ってるものだから、とりつかれているレベルだと思う。
初めて太鼓の達人をしたのは3歳ごろだった。
極度に怖がりだった息子は、ゲームセンターに近づくだけで耳をふさいだ。
動く乗り物系に乗せようとするものならそれは発狂し、こちらのほうが恥ずかしくなるほどだった。
UFOキャッチャー系はハマるとお金を使いすぎる可能性があったので、消去法で太鼓の達人と出会ったわけだ。
音楽とともに流れてくる赤や青の太鼓のマークに合わせてひたすら太鼓を叩きまくるゲーム。
思った以上に息子ははまってしまった。
実家暮らしの恩恵なのか、週末になると私や父母がせっせとゲームセンターに同行し、ゲームという名のレッスンに通ううちに息子はみるみる上達していった。
これが私ひとりだとそういうわけにはいかなかっただろうが、息子にはおじいさま・おばあさまという最大のスポンサーがついている。
その点は、他のお子さんに比べて有利だと思う。
(とは言っても、1回に300円程度におさえている)
有名YouTuberも通った道
息子は年中からピアノ教室に通っている。
コンクールの出場経験はないが、親ばかではなく比較的上手なほうだと思う。
手先がめちゃくちゃ器用ではないが、記憶力がいいので楽譜をすぐに覚えられるのである。ピアノを弾くものにとってはこの記憶力はとてもプラスになっていると感じている。楽譜を早く覚えてしまうので手元に意識が向いてしまい、楽譜の大事な部分を見落としてしまうマイナス面もあるのだが、そこは常々先生にご教授頂いている最中だ。
そんな息子だが、やはりピアノよりも太鼓の達人に熱中してしまう節がある。
身長130cm近くある息子は、太鼓の達人をする際ゲームセンターが用意してくださっている足台を使用する。
ピアノの場合だと、椅子高さも調整せずにすごい格好で弾いているときがあるのだが、太鼓の達人になると、足台をミリの単位で位置調整するものだから、笑ってしまう。
ピアノにその熱意を見せてもらえないだろうか・・
そう思っていたとき、“かてぃん”さんというYouTuberにであった。
ピアノの先生に教えて頂いたのだが、とにかく音色が美しく惹き込まれてしまう。
音の強弱をスマートにしてみせるテクニック、素晴らしすぎる。
そもそも、かてぃんさんというネームは、太鼓の達人の時のユーザーネームらしいのだ。あの、かてぃんさんも太鼓の達人にハマっていたのか!?
それがわかったら、私も最大のスポンサーとまではいかないが、週末ぐらいは息子に太鼓のレッスンに同行してもいいかなという気持ちがわいてきた。
新しいマイバチ
太鼓の達人はゲーム機に付属してあるバチを使用するのだが、太鼓の達人loverたちは“マイバチ”というものを持参している。
大抵のバチが細く、先がとがっている。
詳しいことはわからなが、きっと叩きやすいのだろう。
息子は先日スポンサーより新しいバチを購入してもらった。
詳しく言うと、店頭ではなかなか見かけないので私が代行でAmazonさんに注文したのだ。
その待望のマイバチが今日届くことになっていた。
息子は朝からそわそわしており、バイクや車の音がするたびに、まるでスパイか探偵のごとく窓辺から玄関先を見ていた。
私も何度もAmazonさんからのメールを確認させられたが、“配達中”以外は何も詳しい情報は得られなかった。
息子はマイバチをもってゲームセンターにいくと意気込んでいる。
昼食はAmazonさんが到着するのを待つために自宅で済ませた。
インスタントラーメンに栄養を求めてはいけないが、親心で卵とねぎを入れてみた。
卵にすべての栄養素を期待しつつ・・たっぷりの青ネギがアクセントになって美味しかったが、久々に作ったせいか少し薄味だった。
昼食を済ませてもAmazonさんは到着する気配がないので、14時までお互い自由時間にすることにした。
やかんでお湯を沸かし、お気に入りのHIROコーヒーを半分ほど淹れたところで、スマホがなった。
“到着しました”
コーヒーの香りが勝ち、昼過ぎまで待っていたAmazonさんだったが、スマホは見なかったことにした。
息子は隣の部屋でくつろいでいた。スパイもしくは探偵活動は休止中らしい。
マイバチはポストの中で待機してもらうことにした。
きっといまから死ぬほど活動することになるであろうマイバチ。
少しの間、休んでいておくれ。
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